Blue Man Group "TUBES"


あらすじ

特になし







感想

   この興奮をどう伝えたらいいでしょうか。とにかく今回ニューヨークで観たミュージカルの中で、最高に興奮して、面白かった。どういうミュージカルかというと、基本はTUBESというくらいだから、筒状の楽器(打楽器)をたたくんですが、それだけじゃなく、小道具を使ってパフォーマンスをしたり、客を舞台に上げて遊んだりとありとあらゆることをします。そして一番奇妙なのは、舞台の役者3人は顔を真っ青に染めて、一言も話さないのです。だから英語を聞く力は全く要りません。おもしろいのは、舞台にテレビが置いてあること。カメラで舞台や客席を映してみたり、また舞台裏を生中継してみたり、ありとあらゆることにテレビを使います。胃カメラで観客の中の一人の内臓を画面に出したりしてましたから。もちろん内臓の部分はVTRです。しかし映像技術がすごくて、本当にその人の内臓にカメラが入ってるんじゃないかと思ってしまうほど。また電光掲示板でいろいろ文字を出したりするんだけど、それにもかなり笑わせてもらいました。

   ステージだけじゃなくて、客席も2階席までフルに使って、パフォーマンスの舞台にしちゃってるから、、僕ら観客も楽しくてしょうがない。僕は決してミュージカルやライブとかを観に行っても、キャーとかイエーイとかウォーとかいう奇声は発しないで、良識ある大人として、落ち着いて鑑賞をするタイプなんですが、今日はそんなことは忘れ、自分が日本人であることすら忘れて、騒ぎまくってしまいました。なんかさわがなきゃ損ていうくらいに異様に会場が盛り上がるので、もうノッタもん勝ちです。

   それからコメディと言っても、アメリカ特有のドタバタっぽいのじゃなくて、とてもスタイリッシュに、またうまーく笑わせてくれるんです。しかもそれでいて、とてもアートな感じなんです。うーん、このミュージカルを言葉で説明するのは難しい。百聞は一見にしかず。とにかくもしニューヨークに行くようなことがあったら、ぜひ見に行ってください。オフ・ブロードウェイで小さな劇場だから、チケット取りにくいかもしれません。でもこれだけ笑えて、楽しめて、騒げるミュージカルはなかなかありません。おすすめです。日本でやらないかなぁー。



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