オペラ座の怪人


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感想

   今回2度目の「オペラ座の怪人」。日本でミュージカル観るのは初めてだ。日本版もニューヨーク版ほどではなかったが、結構完成度高いと感じた。歌も結構うまいし。ニューヨーク版より優れていたのはダンスかな。マスカレードの時とか全員がダンスがぴしっとそろっていた。さすが天下の劇団四季。ダンスはすばらしい。ただ、訳がちょっと首をかしげたくなるのがあった。ニューヨークでCDを買っていたので、英語の歌詞はじっくり読んでいたので、どんな訳をしているか楽しみにしていたのに、最後クリスティーヌがファントムにキスするところは「これが女の心よ」なんて歌ってた。うちの大学のある教授もそこを指摘して、「演歌じゃないんだから」と嘆いていた。

   キスの意味はだんだん分かってきた。前にファントムは誰にも愛されなかったことから愛しかたを知らなかったと書いたが、クリスティーヌはファントムを許したのだ。許すという行為は愛を与える行為である。愛とは奪うことであると考えてきたファントムは目の前でクリスティーヌから愛を与えてもらったことにより、本当の愛とは奪うことではなくて与えることであることに気づいたのだ。つまりクリスティーヌのキスは愛がこもったものであるが、恋愛のキスではなく許しのキスであるのだろう。これはあくまでも私の考え。異論がある人はどうぞ掲示板へ。



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