The Phantom of the Opera


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感想

   この作品はついに3度目となってしまった。これでニューヨーク、東京、ロンドンと3個所で観たことになる。さすがに3度ともなると飽きるか?と懸念していたが、ところがどっこい、今までの中で一番感動している自分がいた。というのは、まず歌が格段にうまい。ブロードウェイのクリスティーヌとは比べ物にならず、まして劇団四季のクリスティーヌなんて足元にも及ばないほどだった。デブな体型でも許されるカルロッタが歌が上手いのはわかるが、きゃしゃな体格のクリスティーヌが更に歌が上手いのだから驚きだ。それからシャンデリアの大きさが大きくて、落ちるスピードも速い。「あぶない!!」と叫んでしまうほど速くて、これが本場かとあっけに取られてしまった。

   内容的には過去2回で語り尽くしてしまったが、やはりファントムはコンプレックスのかたまりであったんだと思う。自分は奇形として生れてきて、見世物にされてきた末に生じたコンプレックス。私たち人間はみな必ずコンプレックスを持っている。だからファントムを怪人という非現実的なものとして受け止めるのではなく、私たち誰しもがファントムになり得るということを肝に命じておかなければならないだろう。最近ニュース等でストーカー被害が多いと報道される。ストーカーたちも自分にコンプレックスを持ち、こうしなければ自分は愛されないと考えて、そのような行動にでてしまうのだろう。人間誰にも悪いところはあるんだから、逆にいいところもあるんだということを忘れずに生きていこうと思う。だから私はストーカーになる心配はありませんから、安心して。(誰に言ってるんだか)



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