RENT


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感想

   このミュージカルはこれで6回目になってしまうが、はたから見たらただのバカかもしれないですね。でもそれだけ大好きなんです。しかも今日は今までと気持ちが違うんです。なぜならニューヨークを舞台にして、ニューヨークの若者を描いたこのミュージカルをニューヨークで観るからなんです。今まではロンドンと東京で観たんですけど、やはりこれはニューヨークで観なきゃね。この間、あるアメリカ人と話をした時に、RENTの話題になって、このミュージカルはすごくリアルだと言っていた。僕ら日本人にとっては、エイズやドラッグ、同性愛などは、あまり身近ではないから、やはりこの物語はフィクションだとしか考えられない。しかしアメリカ人の若者から見てみれば、この物語は紛れもなく、自分達の周辺に存在しているリアルだったのだ。アメリカでこれほどの人気が出た理由がなんとなく分かった気がしました。

   さて、そのニューヨークRENTですが、やっぱり最高でした。まずは、セリフがすごく聞きやすい。ロンドンのキャストはセリフとか結構早口だったし、日本のキャストはセリフをそのまんま言っている感じ。しかし、ニューヨークのRENTはセリフが結構ゆっくりで、しかもちゃんと会話をしている感じなんです。ただ自分のセリフの番が来たら話すんじゃなくて、相手の話をちゃんと受けて、そして自分の話をなげかえすという、非常に微妙なニュアンスの違いだろうが、それがとても効果的でした。

   そしてなんと言っても最高だったのが、Angelちゃん。アンディ・セナーという人がやってたんですが、この子がかわいいんだ。声もすごく澄んでるし、女装しても気持ち悪くない。今までで一番最高のAngelでした。

   観客もすごかった。日本のRENTも結構日本にしては盛り上がっているが、そんなの屁みたいなもん。まず拍手がすごい。そんなに大きくない劇場なのに、東京ドームにいるんじゃないかっていうくらいの拍手と声援。「Over the moon」の時の牛の泣きまねなんて、モーリーンが「Moo with me」と言ったとたんに、僕の後ろの席のアメリカ人の女性が僕の鼓膜が破れるほど、ムーーーー!!と叫んでて、狂ってんじゃないかと心配しました。しかし、その女性につられて、僕もムーと大きく叫び、他の観客も結構大きく叫んでましたね。ストーリーについては、今まで散々書いてきたので、もう書きません。とにかく、RENTはニューヨークで観るのが一番です。



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